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富士登山のたび 2013

8月上旬、今年の初めから登ろうと心に決めていた富士山にいってきた。
ツアーやガイドさんには頼らず、孤独の吉田ルート1泊2日。

5月の初めに山小屋を予約したところ、翌6月にまさかの世界遺産登録が承認され、おかげで激混みするんじゃないかと恐怖に慄いたりしたものの、実際はまぁ空いていた。
平日の登山だったのと朝方ガッツリ雨が降っていたおかげだと思う。

朝方は雨模様だったようだけど、現地に着く頃にはすっかりやんでいて、むしろ快晴。
土が良い感じに湿り抜群の登山環境、と近くにいたガイドさんが団体客に説明しているのを聞きながら梅干しを食べる。

高山病の恐怖から常に呼吸を意識して、さらに30分に1回5分程度の休憩を入れつつ登っていく。
そのおかげか分からないけど、幸いにも最後まで恐れていた重度の高山病にはならずに済んだ。
水分補給はハイドレーションシステム。超絶便利ハイドレーションシステム

とにかく晴れているもんだから、景色が綺麗。
リアルパノラマ地獄とはこのことか。

6合目からか忘れたけど、唐突に岩石地帯に突入。
マジで軍手は持ってくるべきというネットの情報は正しかった。
手が汚れる。
横着して雨降っても使えるスキーの手袋を持っていったんだけど、晴れてると暑いし蒸れる。
両方もってくのが賢いと思う。そんな重くないし軍手。

7合目あたり。
岩石地帯が延々と続き、だんだん呼吸を整えるのが厳しくなってくる。
空気が薄いせいだと思うけど、少し呼吸を乱すだけ(例えば大股でヨイショと動くとか)で途端にぜぇぜぇ。
山小屋にたどり着く寸前の階段が、その一段の幅がいちいち大きくて、地味につらかった。

天候に恵まれ景色だけは本当に綺麗。
こんな雲海、ファンタジー色のつよいインドア系ホビーでしか見たことない。
ほんとにすごかった。

8合目の山小屋で一泊。
そこでまさかの喉痛を発症。
登ってるとき必死に呼吸してたし、山小屋のなかは乾燥してたし、なにかと重なって風邪をひいたらしい。
山登りに必死で油断してたけど、食事前に手洗いうがいはしとくべき・・・。

朝4時に起きて御来光待機。
これまた運よく晴れてくれて、完璧に御来光を拝むことができた。

ここで唐突な山小屋Tipsだけど、寝るときは携帯の電源を切っておくべき。
電波が悪いと電池の減りが尋常じゃないのなんの・・・。
途中で気づいたからなんとか20%残ったものの、朝まで気づかなかったら御来光を写真に収めることは出来なかったろう。
いまどきデジカメを持ってないのもアレだけど。

ここから先は電池残量とビクビクの闘い。
基本は電源をOFFにして、撮らざるを得ないと思ったときだけ電源をONする形に。
それで最初に撮ったのがこれで、なんだかこれは撮らなきゃいけない気がしたんだけど、何に惹かれたのか自分でもよく分からない。

携帯の簡易充電器をもってくるべきだった。
撮りたい景色がくさるほどあるのに、気軽に撮れない。
悔やまれる。

8合目~9合目は、まー長くてツライ苦行だったんだけど、景色だけは凄かった。
どうにかすれば泳げそうな雲海を思わず撮ってしまってる。

山小屋を出発してから頂上までの道のりがとにかく長くて険しい。
距離的にはそうでもないんだけど、空気が薄いせいで呼吸がツラくなかなか進めない。
ちょっとでも呼吸が乱れるとすぐ息が切れるし、休憩しても30歩もたなかったり、尋常じゃなかった。
鳥居を目標にしたところでいつまで経っても着かないから、目の前の岩と呼吸に集中して一歩ずつただただ進む。

何度も休憩しながらだったけど、なんとかかんとか登頂!
感慨深いものがあるのかと思ったけど、そんなものはどこにもなくてやっと着いた助かったって気持ちでいっぱいだった。
おそらく感動とかそういう類は、体力があって心に余裕のある人が感じるものなんだろう。
この時は、一刻も早く椅子に座って休憩がしたかった。

山頂ではカメラマンとして活躍した。
学習したことがひとつあるけど、なにか目印的なものの前で休憩したらダメみたい。
様子を伺いながらカメラを差し出しつつ写真撮ってもらっていいですか?と聞いてくるひとの多さときたら。別に構わないんだけど。
数をこなしていくうちにだんだん「はいチーズ」の声にも張りがでてきたりして。
目印スポットを離れ、休憩所でお汁粉を食べ、お鉢巡りへ。
火口が凄かったんだけど、怖すぎて全く近寄ることができず。へたれ。

お鉢巡りを順調にこなしやってきた最後の難関、地獄の坂道。
どうやら逆周りが楽なルートだったらしい。
ここまで来てしまったからには登らざるを得ないと思って登ったけど、地獄のようにキツかった。
酸素は足りないし、平坦な道を歩くだけでも息が切れるのにそんな急じゃないように見えるけどスキー超上級者コース並の傾斜だし、地面は砂と砂利で滑るし、なにもかもが素晴らしかった。

そしてついに剣ヶ峰の石碑を拝むことに成功!
高いとこに登ったぞーーー!
ようやくノルマをこなせた、あとは下るだけという安堵感に満ち溢れる。

天気的にも最高の富士山頂上生活をおくっていたのだけども、無情にもここでiPhoneの充電がお亡くなりに。
山頂での雲海が最後の写真となった。てか雲好きだな・・・。

謎の椅子で小休止したのち下山を開始。
しかし、ここからが本当の地獄だった。
下山コースは砂と石地帯の結構急な坂道で、しかもその砂利道が無限に続くかのような単調さで終わりが全く見えなくて、さらに心の拠り所である山小屋が1軒しかなく、絶望的。
登りよりもずっとずっっと足にくる!
上から落石がくるんじゃないかという恐怖にも晒されつつ、何度もう歩きたくないと思ったか。
あー下山ルートの写真も撮りたかったなー。
とりあえず言いたい、上りより下りの方が圧倒的にツライということを。

5~6時間かけてなんとか5合目のおみやげ屋さんまで下山。
ここまでくればもう安心。
バスで麓まで降りて、温泉に入り無事帰宅となりました。

綺麗な景色をたくさんみれたし、御来光もみれたし、剣ヶ峰も拝めた。
まー疲れたけど。
初富士登山、無事に帰ってこれてなによりでした。